葉長樫(ハナガガシ)ドングリ
特製竹筒ポットへの播種作業


 宝蔵院流槍術では、樫材3.6メートルの稽古槍を使用しています。
しかし、このような無節・長尺の樫材はなかなか手に入らない状況で、すでにもう枯渇しているのかも知れません。
 しかし、私達には長尺の稽古槍がなければ稽古が出来ないのです。
 このため、ドングリを自分達で植え・育て、50年後の伝習者に槍材を供給しようという構想をすすめております。
50年後の伝習者に託す夢(2014.2.1)

 一昨年と昨年の秋に宮崎・大分両県で、稽古槍最適用材葉長樫ドングリを採集し、奈良市月ヶ瀬の宝蔵院流槍術ハナガガシ育樹場で苗床を作り育てている段階です。
 2−3年後にはしかるべき山地に定植し、葉長樫を育てる予定です。
 今日は、昨年11月に採集した葉長樫ドングリの播種作業を行いました。


指導
奈良県森林技術センター
田中正臣 総括研究員

 宝蔵院流槍術は、昨年11月に宮崎・大分県で葉長樫(ハナガガシ)ドングリを採集しました。
葉長樫ドングリ採集(2014.11.24)

 この一冬越冬させた葉長樫ドングリを、奈良県森林技術センター:田中正臣総括研究員にご指導をいただいて、特製竹筒ポットへの播種作業を行いました。
 葉長樫苗は深根・直根性が強く、小さな苗であっても根は深く真っ直ぐに伸びます。
 このため、通常の園芸用ポットではなじまず、田中総括研究員の指導により特製竹筒ポット(長さ:50p)に播種しました。
 当面、竹筒ポットで葉長樫苗で育成し、2-3年後を目処に山野へ定植しようというと考えております。

日時  平成27(2015)年3月28日(土)
場所  宝蔵院流槍術 葉長樫育樹場
      (奈良市月ヶ瀬)

葉長樫ドングリ

 特製竹筒ポットに播種された葉長樫ドングリ。
 これを大切に育成し、現在は枯渇している稽古用の槍柄材を、30-50年後に資する計画です。




稽古槍柄用材 葉長樫育成の歴史
2015. 3.28  葉長樫(ハナガガシ)ドングリ特製竹筒ポットへの播種作業
2014.11.24  稽古槍柄用材:葉長樫(ハナガガシ)ドングリ採集
2014. 6.24  葉長樫(ハナガガシ)ドングリ発芽特製竹筒ポットへの移植作業
2014. 2. 1  月刊「武道」掲載:50年後の伝習者に託す夢(ハナガガシ ドングリ採集)
2013.11.24  稽古槍柄用材:葉長樫(ハナガガシ)ドングリ採集

2015. 4.10
2015. 3.29