第2回 宝蔵院流槍術歴代院主法要会
 宝蔵院流槍術は、流祖・胤栄が摩利支天の化身・成田大膳太夫盛忠より奥義を受け流儀を創始した天文22(1553)年1月12日に因み、歴代院主法要会を興善寺において挙行しました。

日時
 平成29(2017)年1月14日(土)14:00-15:00

場所
 興善寺 (住職:森田康友)   
    630-8311奈良市十輪院畑町12
    TEL.0742-23-7007・FAX.0742-27-2778

 宝蔵院流槍術は創流以来、江戸時代末期まで300有余年にわたって興福寺境内の宝蔵院において稽古がなされ、歴代院主の霊が祀られていました。しかしながら、明治初期の廃仏毀釈の嵐が吹き荒れる中、宝蔵院は取り壊され、歴代院主の御位牌も行方不明となりました。
 その後、昭和49年、発祥の地奈良に流派が里帰りして以降、流派に関する歴史を後世に引き継ぐ思いから、代々の宗家以下伝習者が40年以上にわたり一門墓所をお守りし、墓参・墓所整備を欠かさずに継続してまいりました。
 そのような中、今年4月、興善寺(奈良市十輪院畑町)において偶然歴代上人位牌処から宝蔵院院主(二代〜五代)の位牌が発見され、続いて5月、大阪府箕面市旧家において流祖胤栄の位牌及び尊像の所在までもが判明するに至りました。
 私ども伝習者としましては、これは歴代院主、先人達のお導きであると考え、位牌発見を機に、宝蔵院流一門は技の伝承のみならず、流派の歴史も後世に引き継いでいくべく、今後は従来からの墓参に加えて、歴代院主供養の法要会を流儀として定例行事化することとし、流祖・胤栄が摩利支天の化身・成田大膳太夫盛忠より奥義を受け流儀を創始した天文22(1553)年1月12日に因み、歴代院主法要会を挙行させていただきました。

 なお、興善寺様におかれては、中田文花画伯が描いた宝蔵院流槍術初代〜五代の御影(軸装:5幅)が、この日初めてお披露目され1月末まで一般公開されます。


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