馬詰権右衛門親貞師顕彰
宝蔵院流槍術奉納演武会

高知合宿稽古会
 宝蔵院流槍術(ほうぞういんりゅう そうじゅつ)は、高知において合宿稽古会と馬詰権右衛門親貞(うまづめ ごんえもん ちかさだ)師顕彰 奉納演武会を実施しました。
 宝蔵院流槍術は約460年前に興福寺の子院である宝蔵院住職「胤栄(いんえい1521〜1607)」が創始した柳生新陰流剣術と並ぶ奈良が発祥の古武道です。
 宝蔵院流の槍は、通常の素槍に対し鎌槍と称する十文字形の穂先に特徴があります。この鎌槍は攻防に優れ、画期的な武器として「突けば槍 薙げば薙刀 引けば鎌 とにもかくにも外れあらまし」との歌が伝えられ、江戸時代を通して全国を風靡し、日本を代表する最大の槍術流派として発展しました。
 この流祖・胤栄、二代・胤舜師のもとで修行し高弟として仕え、のちに土佐の地に宝蔵院流槍術をもたらしたのが土佐国馬詰(うまづめ)家の初代 馬詰権右衛門親貞(〜1654)師です。そして御墓が高知市の薫的(くんてき)神社の裏山に現存していることが判明しました。
 宝蔵院流槍術は、高知における伝習の歴史をたどり胤栄・胤舜師高弟の瑞縁を慕い、伝習生による稽古合宿及び奉納演武を下記の通り実施し、宝蔵院流槍術の息吹を四国の現世に甦らせたいと祈念しております。

宝蔵院流槍術 高知合宿稽古会

日時 平成29(2017)年8月23日(水)15:00-17:00 
会場 薫的会館(薫的神社内)
     薫的(くんてき)神社
     780-0042 高知市洞ヶ島町5-7
     TEL.088-872-2651

参加伝習者

 宗家    一箭順三
 免許皆伝 美馬博幸
 免許    鈴木誠
        宮島勝
 伝習者   中島賢

伝習生 槍術稽古に汗
県内初 高知で宝蔵院流合宿

毎日新聞
平成29(2017)年8月24日(木)

馬詰権右衛門親貞師 墓参

土佐国初代 馬詰親貞 師 墓地
日時 平成29(2017)年8月24日(木)8:30- 
会場 薫的神社裏山
     薫的(くんてき)神社
     780-0042 高知市洞ヶ島町5-7
     TEL.088-872-2651

馬詰権右衛門親貞師顕彰
宝蔵院流槍術奉納演武会
日時 平成29(2017)年8月24日(木)9:00- 
会場 薫的会館(薫的神社内)
     薫的(くんてき)神社
     780-0042 高知市洞ヶ島町5-7
     TEL.088-872-2651

観覧 
自由・無料

立会 馬詰権右衛門親貞
      
子孫 馬詰直紀 様(高知市在住)
    二刀神影流鎖鎌術
      第六代 宗家 島村収 先生(高知市在住)
     
師範代   細川隆 先生(高知県日高村在住)
宝蔵院流槍術奉納演武
 宝蔵院流高田派槍合せの型 表
   素槍:免許皆伝 美馬博幸
   鎌槍:伝習者   中島賢
 宝蔵院流高田派槍合せの型 裏
   素槍:免許    鈴木誠
   鎌槍:免許    宮島勝
 宝蔵院流高田派槍合せの型 新仕掛
   素槍:宗家    一箭順三
   鎌槍:免許皆伝 美馬博幸

NHK高知 NEWS WEB
土佐にも伝来 宝蔵院流槍術演武

放映 平成29(2017)年8月24日(木)12:15
 戦国時代から続く奈良が発祥のやりの流派、「宝蔵院流槍術」の演武会が高知市の神社で開かれました。
 宝蔵院流槍術は戦国時代に奈良の興福寺宝蔵院の僧りょが始めたとされるやりの流派で、この流派の使い手が、剣豪、宮本武蔵と戦ったとも伝えられています。
この流派を土佐藩に伝えた馬詰親貞の墓が高知市の薫的神社にあることがきっかけとなって、今回、演武会が開かれ、奈良の保存会の門下生5人が参加しました。
真っ白なけいこ着に身を包んだ門下生たちが親貞が眠る墓前にお参りしたあと演武を行いました。
 門下生たちは長さ3mほどある、穂先が十字型になったけいこ用のやりを使って、相手をかわして足首や腰を突くなど21通りの型を披露しました。
 訪れた人たちは門下生たちによる迫力ある伝統武術を見物していました。
 見学に訪れた、親貞の子孫で高知市に住む馬詰直紀さんは「迫力があってとても感動しました。この伝統武術が更に発展するよう期待しています」と話していました。



2017. 8.25