宝蔵院流槍術 高田又兵衛修行の森
岡八幡宮 春大祭 奉納演武会

1 趣 旨    
 宝蔵院流槍術は奈良・興福寺の僧、覚禅房胤栄が創始し、伊賀・白樫出身の高田又兵衛師によって広く全国を風靡し日本を代表する武術として発展しました。
 このたび高風を慕い遺徳を顕彰するため、師が日頃槍術を鍛錬した岡八幡宮に宝蔵院流槍術を奉納し、併せて多くの方々にご覧頂きました。

2 主催  奈良宝蔵院流槍術保存会

3 日時  平成26(2014)年4月20日(日)
        宝蔵院流高田派槍術奉納演武
        14:00〜

4 会場  岡八幡宮
       〒518-1151
       三重県伊賀市白樫3638
       TEL.0595-20-1828・FAX.0595-20-1246

高田又兵衛師墓参(伊賀市白樫)
 奉納演武会に先立ち、高田又兵衛師墓前に演武会挙行を報告し、読経を捧げました。

5 次第
 1 挨拶・概要説明
   宗家 一箭順三

 2 宝蔵院流槍術の技術 説明
   免許皆伝 前田繁則

 3 基本稽古「しごき」
   総員
 4 宝蔵院流高田派槍合せの型 表
   素槍 免許皆伝 若林幹雄 ・鎌槍 免許 土屋明洋
   素槍 目録 佐藤寛    ・ 鎌槍 目録 森邦茂
   素槍 目録 西堀清作    ・ 鎌槍 目録 田口昌昭
   素槍 目録 米原紀吉   ・ 鎌槍 免許皆伝 尾野好司

 5 宝蔵院流高田派槍合せの型 表
   素槍 免許皆伝 粕井隆・鎌槍 免許皆伝 尾野好司 
   素槍 免許 鈴木誠   ・ 鎌槍 免許   西本昌永
   素槍 目録 半田    ・ 鎌槍 目録 松井典夫
   素槍 目録 船谷哲司 ・ 鎌槍 目録 加藤了嗣
 6 宝蔵院流高田派槍合せの型 新仕掛
   素槍 宗家 一箭順三・鎌槍 免許皆伝 前田繁則

6 流鏑馬神事 14:30〜






槍の名手・高田又兵衛の出生地
「ルーツの地」で演武奉納
伊賀・岡八幡宮 4月20日の大祭

伊賀タウン情報誌YOU(2014.4.12)


【奈良・興福寺での演武の様子(提供写真)】
 勇壮な「流鏑馬神事」などで知られる、伊賀市白樫の岡八幡宮(大井貞夫宮司)の「春大祭」が4月20日(日)に開かれる。今年は、白樫で生まれ育ち、江戸時代初期に槍(そう)術の名手として名をはせた高田又兵衛の流れをくむ宝蔵院流高田派槍術の演武も13年ぶりに奉納されることになった。
 同流派の型には「表」「裏」各14本と「新仕掛」7本があり、長さ3・6メートルの素槍と、2・7メートルの十文字形の鎌槍を使う。2人1組で相対し、長い槍の攻撃を巻き落としたり打ち返したりする動きが特徴だ。毎年9月には奈良・興福寺で演武を奉納しており、高田又兵衛の没後330年に当たる2001年1月、同神社の「初弁天祭」で演武を披露した。
 30代半ばのころ、「人がやっていないことをやろうと思い、精神面を鍛えるために始めた」という津市の建設会社経営、船谷哲司さん(42)は、奉納演武を披露する一人。名古屋の道場に通い、2年前に伝習者資格「目録」を取得。「演武や日々の仕事に必要な、動じない心を培えている」と語る。「私たちのルーツとも言える場所で演武を披露できる意味は大きい」と、緊張感を高めている。
 春大祭は午後1時に始まり、奉納演武は同2時から。約20人が参加予定で、第二十一世宗家・一箭順三氏と免許皆伝・前田繁則氏らが演武を披露する。流鏑馬神事は同2時半から。
 奉納演武、流鏑馬神事は観覧自由、雨天中止。

 行事についての問い合わせは岡八幡宮(0595・20・1828)まで。

【岡八幡宮での流鏑馬神事の様子(2010年撮影)】







朝日新聞 (2014.4.21)
◇◆各地で神事 集う人々◆◇
思いよ届けと 的を射抜く矢
馬上から的めがけ矢を放つ射手=伊賀市白樫の岡八幡宮

■伊賀 【駒井匠】

 勝負の神様として知られる伊賀市白樫の岡八幡宮(大井貞夫宮司)で20日、春祭りがあり、ゆかりの深い伝統的な槍術(そうじゅつ)の演武や、走る馬上から弓を引いて的を射る流鏑馬(やぶさめ)の神事を約500人が見物した。
 槍術を披露したのは、約450年前に奈良の僧が創始したと伝わる「宝蔵院流高田派槍術」の保存会(本部・奈良市)の19人。江戸時代初め、白樫生まれで岡八幡宮の境内で修行を積んだ高田又兵衛吉次が技を受け継ぎ、現在まで続く高田派を起こした。又兵衛が将軍徳川家光の御前で技を見せた日が、春祭りと偶然同じ日だったという。岡八幡宮での演武は13年ぶり。
 十文字の槍を使うのが特徴で、第二十一世宗家の一箭(いちや)順三さん(65)らは、先を木で十文字にした槍を使って「巻き落とし」などの様々な技を披露した。
 流鏑馬は20年ほど前から続く春恒例の行事で、見事に矢が的を射るたびに、集まった人たちは歓声をあげ、拍手していた。


13年ぶりに槍術の演武奉納 岡八幡宮の春大祭
伊賀タウン情報誌YOU (2014.4.20)

【槍術の演武奉納の様子=伊賀市白樫で】
 伊賀市白樫の岡八幡宮で4月20日、「春大祭」があり、恒例の流鏑馬神事に加え、今年は13年ぶりに宝蔵院流高田派槍術の演武が奉納された。
 境内裏にある森が同流派の生みの親、高田又兵衛の修行の地とゆかりがあり、13年前にも高田又兵衛没後330年の年に一度演武を奉納したことがあった。
 この日は、同流派の槍術士17人が、構えた槍を前後させる基本稽古の「槍しごき」や2人ずつ相対し槍を打ち合わせたり巻き落としたりする「槍合せ」の型を披露。目にも留まらぬ速さで穂先や柄を打ち合わせる様子に、訪れた参拝者らが見入っていた。
 その後の厄除けや家内安全を願う流鏑馬神事では、武士装束に身を包んだ6人の射手が代わる代わる馬にまたがり、境内にある約80メートルの馬場を駆け、掛け声とともに弓で的を射ぬくと、境内に歓声が湧いた。


岡八幡宮春大祭〜槍術・流鏑馬神事〜
I.C.T伊賀上野ケーブルテレビ(2014.4.22)
 伊賀市白樫の岡八幡宮で20日春大祭が行われ歴史ある槍術演武の奉納と流鏑馬神事が執り行われました。
 氏子総代などが参列する中拝殿で春大祭と流鏑馬神事の無事などを祈願する奉告祭が執り行われました。
 奉告祭が終わると流鏑馬神事が執り行われる会場の清めの神事が行われ大井貞夫宮司が天と地、そして宙に矢を射りました。
 続いて、宝蔵院流 高田派 槍術の演武が奉納されました。
 宝蔵院流 槍術は日本で最も大きな槍の流派でおよそ450年前に奈良の興福寺の子院である宝蔵院の住職胤栄が創始した奈良発祥の古武道です。
 そしてその技術を継承したのが白樫出身の武士、高田又兵衛吉次です。
 宝蔵院流 高田派 槍術が岡八幡宮で演武を披露するのは13年ぶりで今回が2回目の奉納となります。
 続いて流鏑馬神事が行われました。
 これは、厄除けや家内安全などを願い行われるもので、源頼朝が白樫の地に岡八幡宮を勧請してから数百年行われてきました。
 矢を射ったのは、映画「ラストサムライ」に出演し、主役のトムクルーズに矢の射り方を教えたという藤井康次さんら3人です。
 矢が命中した的は、厄除けや家内安全のご利益があると言われており後日、希望する氏子崇敬者に届けられます。
 この日はあいにくの天気となりましたが長い歴史を持つ神事を見ようと多くの人が訪れました。


ブログ
 貘の伊賀生活         2014. 4.10
 千春日和             2014. 4.21



岡八幡宮 宝蔵院流槍術奉納演武会 高田派祖・高田又兵衛師330年祭記念 H13(2001).1.21

2014. 4.25
2014. 4.21